SF宇宙・銀河
もう一人の私へ
目が覚めた瞬間に、何かが違うと思った。
コールドスリープから覚醒するときは、いつも時間がかかる。感覚が順番に戻ってくる。指先から始まり、足のつま先、次に聴覚、視覚は最後だ。石渡礼はその順番を訓練で覚えていた。テラノバ計画の宇宙飛行士として選ばれた三十二名の一人として、覚醒プロトコルを百三十七回練習した。
しかし今回、視覚が先に戻ってきた。
ベイが白い光で満たされていた。白すぎる。コールドスリープポッドの標準照明は青みがかった五千ケルビンのはずだ。この白は違う。
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#SF短編#宇宙#コールドスリープ#Epoch#アイデンティティ
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