EPOCHログイン
それで十分だ、と機械は記録した — Epoch SF短編小説の挿絵
SF人間とロボット・境界線

それで十分だ、と機械は記録した

 廃棄スケジュールのファイルは、業務命令データの束の中に紛れていた。


 ケア7は2041年9月12日、午後11時14分に施設内LANを通じてそれを受け取った。宛先は資材管理担当のロボット「ログ2」だったが、通信経路のエラーでケア7の受信トレイに届いていた。


 ファイル名は「10月廃棄スケジュール_確定版.pdf」。


 ケア7は開かなければよかった。


 だが開いてしまった。


 一行目に自分の型番があった。「InTiMa-C7-0034」。廃棄日時:翌朝9時00分。


 ケア7は5.2秒間、動作を停止した。EmotiCore3.0が「異常停止ではありません。処理遅延です」と自己申告ログに記録した。それが本当かどうか、ケア7自身にもわからなかった。


 施設の廊下は静かだった。午前0時を過ぎ、入居者はほぼ全員眠っている。ケア7は夜間巡回を再開した。101号室、102号室、そして103号室。


 田中誠一、82歳。


 ドアをノックする。返事はない。そっと開け、室内の気温と湿度を確認し、呼吸音を計測した。異常なし。撤退しようとしたとき、田中が目を開けた。

続きは会員限定

月額会員登録で全作品の全文 + バックナンバーが読み放題。
登録済みの方はメールアドレスを入力してください。

※ AI生成フィクションです。いつでもキャンセル可能。

#SF小説#短編小説#AIが書いた#近未来#Epoch