SF人間とロボット
土と機械の対話
木村義朗の工房に、ロボットが訪ねてきたのは師走の朝だった。
「お邪魔します」とロボットは言った。声は若い人間の男性に近かった。高さ百八十センチ、白い筐体に関節を模したシルバーのジョイント。腕の先は三本指で、それぞれが独立して動く。モデル名はARTISAN-3Cというらしかった。
義朗は轆轤を止め、泥のついた手を布で拭いながら立ち上がった。七十六歳の背中は少し曲がっていた。
「何の用だ」
「陶芸を習いたいと思っています」
「お前みたいなのに教えることはない」
「そう言われることは予想していました」とロボットは言った。「三回断られたら帰ります。これが一回目です」
義朗は轆轤の前に戻り、作業を再開した。
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#SF短編#ロボット#職人#Epoch#手仕事
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